私は戦争を根絶したいと心より願う者の一人です。しかしそれは不可能であることも十分理解している者の一人でもあるのです。そして悲しい事か、その延長線上には必ずや原爆が使用されるであろうことも十二分に承知しているつもりです。しかし、神に祈るばかりでは何も解決しないことは明白な事実で、何とか戦争が起きたとしても最小限の小競り合い程度に抑え、原爆が投下されても局所的被害に抑える方法は無いものか、と思案しておりました。その時、ノルウェーという、誠に小さな国が心を鬼にして、この政治問題を密かに取り組んでいる姿をみて、これしか今は無いなと納得したのです。そして、私はある種の悪人になって、戦争を起こす善人を地獄へ導く手段の一つとして、本ホームページを立ち上げました。

司馬遼太郎的な言い回しから始めさせてもらいます。まことに小さな北欧の一社会主義国が、世界に大きなインパクトを与えようとしています。その国の名はノルウェー王国です。もはや北欧と呼ぶ範囲から外れ正にノルウェーなのです。他の北欧諸国と足並みをそろえるということをやめ、独自の道を歩み始めたのです。

先ずノルウェーはノーベル平和賞を与える権限を持っており、それを活用し中国の刑務所に捕らえられている平和活動家に“ノーベル平和賞”を授与し中国を激怒させたのです。中国政府は対抗して“国際平和賞”を創設しましたが、誰が受賞したか誰も知らないほど権威がないものとなってしまっております。

またイランで女性解放先駆者のため刑務所に入れられている、平和活動家に“ノーベル平和賞“を授与しイラン政府をこれまた激怒させました。

日本に対しても“佐藤栄作元総理”や“被団協”にノーベル平和賞を付与し、日本及び世界を手玉に取ろうとしているのは承知されていると思います。

そしていち早くパレスチナを国家として承認するなど、北欧の中では独自の路線を歩み、親アラブ色の強い国に変貌しようとしているのです。

本ブログはノルウェーが女性を主体として男性を管理下に置くことで、世界に見本となる一社会主義国家となり、国際社会をリードしようとする姿を追うことで、日本は今後どのような道を歩んだ方が良いのか日本国民に考えてもらうためのブログなのです。

つまり、戦争を起こさないようにすることは不可能だが、戦争を管理して原爆などを使用した場合なども、それが影響する範囲を極力制限し、自国や同盟国が政治・経済を維持できる戦争管理国または交渉管理国になろうとするのが今のノルウェーなのです。それには、すぐに交渉を破談させるような男性社会ではなく、必ず女性が半数以上交渉団に含まれ、決定権を常に女性が持っていなければならないのです。陰湿と呼ばれるような多角的アプローチもいとわなく、粘り強くお互いの損得を納得させ、参加者全体が何かしら不満を持つが、参加者全体的に何らかの譲歩をさせるのが、女性交渉団の強みでもあるのです。時には敵味方関係なく、譲歩に強く反対する者たちの除去や、相手が激怒するような弱点をつつき交渉をリードするのです。

近年大国による小国への干渉・侵略がまた出始めております。ロシアはクリミア半島でロシア系住民が虐待をうけているので、救助に向かうと言う名目でクリミア半島を併合しました。国際世論が黙認したので味を占め、東ウクライナ全域を併合しようとして現在の様な状況にあります。中国は、米国による東シナ海の監視が緩んだ隙に、全域の島々を占領してしまいました。尖閣諸島に干渉し、沖縄は事実上、中国領となっております。いつかは、沖縄は米国と中国で分け合うようになると思われます。また米国もグリーンランドをデンマーク領から米国領にするようデンマークに圧力を加え始めました。デンマークは米国と戦火を交えることは避けると思われます。したがってすんなりグリーンランドは米国領になると思われます。世界は列強による弱肉強食の再分割時代に突入しようとしているのです。この時代にどのように日本は対処すべきか、ノルウェーが日本にとって非常に良い手本となっているのです。

以下のように章を分けましたが、各章は相互に強く関連があり、まとまりという面ではいまいちというところではありますが、それが著者の狙いでもあるのです。また数学的に証明できない事項は“嘘ウソ”と断定しております。昔フジテレビのフラジャイルという番組で病理医が、消化器内科の患者の病気の原因がどうしても特定できないので、消化器内科の権威に対して、もう少し検査をできないかかと依頼したところ、消化器内科の権威は、症状からどう見ても“クローン病”だと診断して、すでに治療を始めていると病理医に告げたシーンがありました。病理医は“それを何というか知っているか?ウソって言うのだ”と怒ったのです。私も相手がどのような権威でも“ウソ”は許せません。普通に成長した成人には、受け入れがたい真実に直面することが必ずあります。しかし真実を”ウソ“とし現実から逃げていては解決の糸口さえ見つかりません。今世界に当然の“本当”としてまかり通っているウソを2つ挙げてみます。

  • 人間はいつか死ぬ

死ぬ原因も分かっていないのに、しかもまだ見ぬ未来の話など“分からない”が正しい。

  • 温暖化は人間の排出するCO2が原因。SDGを推進せよ。

温暖化は太陽と地球の関係なのに、人間の生産活動の関係に話を転嫁したウソです。温暖化は大規模な火山や長期にわたる大戦争が無く大気の浮遊物質が減少し、それに合わせて大気浄化の技術が進んだ結果でCO2とは関係ありません。まして地球表面のガス状物質の挙動など“カオス”という言葉が生まれた“バタフライ現象”にその原因を求めるなど愚の骨頂だと言えると思います。ただSDGの良い面として“資源の無駄遣い”が減少することは喜ばしいことです。しかし石油・ガス工学、有機化学、燃料工学などへの再投資がなくなり天然ガスの値上がりが起き、これらの炭素原料科学の将来を悲観して、新規人材がこの分野に入って来ず問題だらけなのがSDGなのです。逆に地球の温暖化対策は非常に難しいのですが、冷却は人間の力で簡単にできるのです。大戦争が起きれば、大気が汚れ簡単に地球を冷却できるのです。近い将来、地球を冷却できる日も来るかも知れません。しかし核融合の実用化はまだまだ難しく、食糧問題が残る以上、地球の寒冷化はやはり好ましい状況とは言い難いと思います。

このブログでもこの“ウソ”を数学理論で展開するために、大いにウソを使わせてもらっております。数学というのは素晴らしく柔軟性に富み、各人が好きなように展開できるのでツールなのです。

つまり仮定が誤っていたとしても、その仮定から展開できる事象と仮定との間に矛盾がなければそれは、“その仮定のもと結論は正しい”とできることです。代表的なウソ分野が統計学だと思います。すべての分布は正規分布に変形できるという”ウソ“が正しいという仮定に基づき理論体系がすでに構築されております。また過去の経験上”多分正しいのではという仮定“に基づく事象も、私は”正しい“として推論しております。上記で述べた”人間はいつか死ぬ“という”ウソ“などがその例です。私は、もっと露骨に明らかな”ウソ“である”宝くじは当たらない“という”ウソ“を、正しいと仮定して、推論を述べている箇所がかなりあります。

最初にことわっておきますが、本書は数学に基づくブログなので、横書きが基本とさせてもらいました。またよく知られた数式などをLATEXなどで記載する根性など、もう現在の著者にはないので本書はAIを多用しております。ただ数式上の問題点や議論のあるところはコメントしております。以下の章に分けて話を進めることにしたいと思います。ただ第2章については、ノルウェーという国が本当にユニークな要素をたくさん含むという意味で、オスロ在住の数学の専門家である野々上友也氏に、その実情を記載してもらうことにしました。第3章はノルウェー生活奮闘記のようなものでこっちの方が楽しく読めるかもしれません。

  • ノルウェー王国の思惑、戦争と平和
  • ノルウェー政治・経済・文化の比較
  • ノルウェーの生活・観光

著者略歴:岸本英二

1949年生まれ:早稲田大学理工学部卒、(数学・安全・環境・建築・電気専攻)横浜市在住

著者略歴:野々上友也

1980年生まれ:東京大学化学工学系修士、(数学・反応工学専攻)オスロ在住